悪夢の遊戯その1

悪夢の遊戯  


「美人奇術師 流 祐希 水中拘束脱出失敗!!」
「金策にいきづまり 無謀過ぎる水中脱出に挑戦するが 拘束量の計算違いが失敗の原因か!!」

黒須麻里子は、通販から届けられた荷物からビキニ風の変わったコスチュームを出しながら、3時の暗黒放送ニュースに耳を傾けていた。
「、、、拘束脱出ってやっぱり何の仕掛もなかったんだ!、、、テクニックなんだよねえぇー」

大学生の黒須麻里子は167センチのスレンダーな長身と抜群のスタイルの良さを利して、時々コンパニオンのアルバイトをしていた。サーファーの彼氏がいたが、麻里子の変わった趣味がバレてしまい、別れたばかりであったが、床にはまだサーフィンの細かな道具が転がって
いた。
その変わった趣味とは、、、、、、、、。
麻里子は高校時代、引き締まったスタイルと天性のバネを活かして、陸上部で走り高跳びをやっていたが、3年生の夏休みに体育館裏で緊縛写真集を拾い見してから、緊縛と縄抜けに強く興味を持つようになった。

届いたコスチュームはサンバダンス用で、ゴールドのハイヒールとビキニで、紫色の生地にのれん状に複数の短く細い糸が垂れていて、その1本1本に細かなスパンコールが縫い付けてある。
ハイレグ 深いVフロント Tバックというキワドイデザインではあるが、フロント下部やヒップ割れ目の半分くらいはのれん状のスパンコールに覆われ、歩くときにはそれが揺れてチラチラ見えるというセクシーなデザインだ。
大学に入り、筋肉は落ち女性的になったが、引き締まったバネを感じさせる美しいスタイルの麻里子には、この煽情的なコスチュームがよく似合った。

麻里子はウキウキしてそれを身につけ、眼を輝かせた。
流 祐希のように 美しいコスチュームを着て自分を縄で拘束し、縄抜けしてみたかったのだ。

抜群のスタイルに過激なコスチュームで、麻里子は妖艶さを肉体から発散していた。
床に坐ると、右足首を左足首の上に重ね縄で括る。上半身も乳房から縄を巻いて臍の上で縄止めし、両腕をその縄の中に突っ込む。
次に生ゴムを輪にして作ったアイマスクと、生ゴムにピンポン玉を縫い付けて作ったギャグを咥えて、別の縄のワッカを後ろ手首で差し入れて横になる。
そして身を揉むようにもがきながら、自然に縄が緩んでくるのを待つのだ。

この程度の遊びで、「縄抜け」に自信を持ってしまったことが 黒須麻里子の受難の原因なのである。

上階に住む小学1年の 修 が、友達と遊んでいたがちょうど廊下をバタバタと走ってきた。
麻里子はチャンスとばかりに扉を開けて、修を招き入れた。
修は眼を丸くして麻里子の姿を見つめ口走った。

「お姉ちゃん サーカスするの?」

修は日曜日 サーカス見物に行ったばかりで、似たコスチュームの女性を見ているのだ。

「えっ!?、、、そうよ修君 ねぇ お願いがあるの サーカスの練習手伝ってくれないかな?」

修は興味深々で、首を縦に振った。

麻里子はハイヒールを履いたまま自分で足首を括ると、縄を修に渡して緊縛手本写真を見ながら縛り方を指示した。
両手首を括り、その縄を乳房の上に2回廻し下にも2回廻して、二の腕に巻いて縄を束ね縄尻を結ぶ。そして別の縄を肩越しに前胸の縄に廻して通し、肩越しに首の下の縄に持ってくる。
最後にサーフボードを自動車の荷台に固定して締めつけるレバー付きのベルトを足首と手首の間に通してセットした。
子供相手に40分もかかってしまった。

「修君 じゃあねえ そのゴムのワッカで目隠ししてピンポン玉を咥えさせて! そしてお姉ちゃんが うん! と言うまでベルトのレバーをカチカチさせてね!。」

「わかった!」

と言うと、修はレバーを押したり引いたり カチカチと操作を始めた。

カチカチカチ  カチカチカチ  カチカチカチ、、、、、、、、、、、、、、、、、、、。

足首と手首の間が縮まり、ハイヒールの踵が尻に着くと、真理子は「ウン!」と合図した。
修はベルトの操作をピタリと止めた。

麻里子はクネクネ身を揉み縄抜けにかかった。
しかし所詮は子供の力。ものの30秒も経たないうちに、いとも簡単にほどけてしまったのだ。
麻里子は欲求不満げに縄を見た。

、、、、、、、、こんな緩い縛り方じゃ、、、だめだわ!!!、、、、、、、

麻里子の心に油断が生まれ、悪夢の遊戯 への扉が開かれた。

もう1度 修に同じ事をさせた。
今度は一巻きする毎に、運動会の綱引きのように引っ張らせた。
縄がグイグイ肉体を締めつける毎に、麻里子は手のひらに汗をにじませ、興奮した。
ところが、念入りが良いと思ったのか、修は勝手にベルトを前胸から背中の首の下に来た縄にもまわしてしまっていたのだ。

カチカチカチ  カチカチカチ  カチカチカチ、、、、、、、、、、、、

今度は 麻里子は前回より合図のタイミングをわざと遅らせた。
ベルトも縄も引き締まり、両手首が上へ引っ張られるような感じで、太ももが床から浮きかかってきた。
これくらいで いいわ!

「ウン! ウン!」

視覚と言葉を閉ざされた麻里子は、修に頭を縦に振って合図する。
ところが修は、さっきの締め方が弱かったので、ベルトも 「もっと締めてよ!」と合図しているものと勘違いしてしまったのだ。
レバーの操作を止めない!!。

カチカチカチ  カチカチカチ  カチカチカチ   

「ウンウー!!!」
麻里子は今度は頭を横に振った。

「わかってるよー!!!」
修はハッキリした口調で言い返した。

、、、、、、、わかってないって!、、、、、、、仕方なく麻里子は縄抜けにかかった。
ところが、修がベルトを手首の縄止めに一巻きし、さらに前胸から首の下に来た縄にも巻いていたので、ベルトが引き絞られるにつれ縄どうしも引っ張られ、締め付けが厳しくなっていた。
麻里子の両手首は肩甲骨の高さまで引き絞られ、手首を捻じってもビクともしない。
、、、、、アレ?!、、、、、麻里子はチョット動揺した。

「ウウウーッ!!、、、、ウウウーッ!!」
修君!!、、、、、止めて!!

しかし、修はレバーの操作を止めない。
ギャグを外そうと、顔を床に擦りつけようとしたが、すでに遅い。
身体は逆海老に反りはじめて胸と太ももは床から浮き上がり、顔を床に着けることが出来なくなっていたのだ。
緊縛の度合いも厳しさを増し、身体が火照り、脂汗が滲み出てきた。

、、、、、腰が、イッツツー! ワオー ナンテコッタイ!ってポパイじゃないっつーの!。
修、勘違いしてる!!、、、、、、、、、、、苦しい!、、、、早く縄抜けしないと!!

麻里子は焦ってきた。
いつもは簡単に縄抜け出来るのに、二の腕が動かぬよう縄でガッシリ締めつけられ、手首は次第に上へ引き上げられ、皮膚が擦れるほど捻じってもビクともしないのだ。海老反りも激しさが増してくる。
縄がギシギシきしむ!
太ももの筋肉が引き攣る!
腰が厳しく反らされ、捻じれ、深い横しわができる!

ウウっ!、、、、苦しい!!!、、、、。

逆海老反りの苦しさから逃れようと、リンボーダンスのように八の字に思いきり股を広げる。
いったん楽になるが結果的に身体を反りやすくさせたので、ますます逆海老反りの度合いが厳しくなった。
しかも、足首の縛めも硬くなり、開いた股を閉じることが出来ない。

とうとう手首と足首の距離が20センチ位になって、レバーの操作が重くなると、修は自然にレバーから手を離した。
麻里子は、股を開き、腹だけで床に立つような、厳しい逆海老縛りの姿でフロアーに転がった。

「ウグッ!!!フーッ  フーッ  フーッ  フーッ  フーッ  フーッフーッ、、、、、、、、」

修のバカヤロー!!!、、、、、こんなに、、、、、、、ベルト引き絞って!!!
、、、しっかしっ、、、くっ、、、苦しい!!、、、、、この縄を、、、なんとかしなくちゃ!!!


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