お茶の間の楽しみ
以下、局アナとゲストのトメさんの会話。

「さあ、続いての紅組からの挑戦は、もっか好感度No1女優、霧島綾香さんです! 」

「さすがに綾香ちゃん、八頭身の抜群のプロポーションだねえ 」

「今日はアップした髪が艶やかなドレスにマッチして神々しいまでの美しさを見せつけてくれますね 」

「むっちりと肉付きのいい太股といい、歩くたびにふるふる揺れる胸元の詰り具合といい、申し分無いですな。わしとしては」

「では綾香さん、ルーレットをまわしてください...えー、出ました! 挑戦していただくゲームはなんと!水中ゼスチャー 」

「おおっと、これは見物ですな 」

「では早速水着に着替えてもらいましょう。綾香さんお願いします! 」



待つこと数分


「いやー、さすがに女神と異名を取るだけのことはありますね。見事なスタイルです。スレンダーにすらりと伸びた身体に出る所はきちんと出て...全国のテレビの前のファンの中で、どれだけ股間を膨らませている人がいるでしょうか? まさにファン垂涎の光景です。じゅるじゅる...」

「あの際どい水着の食いこみ具合がたまらないね。もろ見えるよりもキちゃうよ、確実に。わしは一足先にしごき始めさせてもらうから 」

「どうぞどうぞ。で、ルールなんですが、あそこにある水のたっぷり入った水槽の中に入ってゼスチャーをやっていただくんですねえ。が、なんと綾香さんが中に入るとぴったりフタがはめ込まれてしまうんです。つまり一旦入るとゼスチャーが正解されるまで息が出来ないわけなんですねー」

「綾香ちゃん、かわいそー、うひひ」

「でもそれだけでは、ちっとも面白くありません。対抗する白組からも一人一緒に入ってもらって、なんとかゼスチャーが伝わらないように身体をくすぐってもらいます 」

「白組のメンバーはちゃんと酸素ボンベを付けて入るんだよね 」

「そうです。それに対し綾香さんは、くすぐりに耐えながらも息が切れる前になんとしてもゼスチャーを味方チームに伝えないといけないわけですねえ 」

「なんだか綾香ちゃん、青ざめているみたいだね。ビビッたかな? 」

「彼女の妹は既に我々の手の内にあり、別室にスタンバイしてますよ。もし綾香さんが反抗的な態度を取れば、野獣のような男共に蹂躙される手はずに...」

「くひー、エキサイティングな展開! 綾香ちゃん絶体絶命! 」

「では、ゲームを始めていただきましょう! 綾香さん、水槽に入ってください 」

「あーあ、蓋もぴっちし閉じられてしまって、もう逃げられないね、綾香ちゃん」

「で、綾香さんにやっていただくゼスチャーはこれ!
『交通渋滞を避けようと裏道に入ったら、飛び出したババアを軽く引き殺してしまったが、幸い誰も見ていなかったのでそのまま逃げたトラックの運転手』です! 」

「いやー、長いねえ。綾香ちゃん頑張ってねえ 」

「くくく、綾香さんもどう表現しようか戸惑いを隠せませんね。あの顔見てください、ほら! 水中では思ったように動けないし、しかもこの題材をどうコンパクトに伝えるか? 」

「ひひひ、焦ってる焦ってる...なんたって一字一句正確に答えられないとアウトだからね」

「いやー、大女優の看板をかなぐり捨てて、必死にゼスチャーする姿は哀れみすら漂ってきますね。 しかーし、ここで無情にも、くすぐりスタート! 」

「おお!苦しそうだネエ。なんといってもくすぐりに耐えかねて笑う度に口と鼻から水が入ってくるからね。あの身体のくねらせよう...ああ、いいズリねただよ 」

「もう泣き出しそうな顔してますね。それにもうすぐ1分が経過しますので、これからますます苦しくなってきますよ 」

「全くだね。でもがんばるねえ。これはひょっとすると正解されちゃうんじゃない? 」

「それはご心配なく。紅組の解答者には全員目隠しとボールギャグをはめてますので答えようがありませんよ。もっとも次の生贄がその中から選ばれるんですけどね 」

「なーるほど。綾香ちゃんの頑張りもまるで無駄ってわけだ。じゃあ、別室の妹も早めにいただいちゃいますか。もう、ここもパンパンだし..」

「そうしますか。では、全国の皆さん、『絶体絶命!美女監禁拷問TV』、次週もまた見てくださいね! 来週もとっときの美女をいたぶりぬきますから。 放送は暗黒放送でした。では、さようなら!」

終わり


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