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 後書き

まずはTe−niezさん、すばらしいCGありがとうございます!

いきなりですが実はキャラものの小説って書くつもりはなかったのです。
オリジナルがアニメであれ、漫画であれ、絵のない文章という世界で設定を捻じ曲げてまでエロ小説に仕立て上げて面白くなるかというとちょっと懐疑的な見方にならざるをえません。オリジナルはどれも好きな作品ですので、そんなのを自分の筆で汚していいのかなあ?って考えてしまうのです。
だから同人誌も版権物よりオリジナル作品のほうが、わりと好きだったりするのです(と、いいながら家にある何冊かのエヴァ同人誌はなんだ?)

それにキャラものって結構難しいのです。
文章の場合顔が見えない分セリフまわしが重要になってきます。
これでそのキャラを表現していかなければならない。
と、なるとワンパターンなセリフまわしを多用してしまうんですね。
アスカ様だと「あんたバカー」とか(笑)
(さすがに新人太郎作品では、うまく工夫されていますね)

しかし今回大好きだったアニメ「少女革命ウテナ」の樹璃しかもその水責めCGを投稿していただけるということには我を忘れて興奮しました。
この興奮をどう皆さんに伝えようか...
じゃあ小説でも書こうか、と思い立って筆をとったのです。
(今までの御託はなんやねん?)

分かっていたはずですが作業は難航しました。
LDを引っ張り出して、樹璃ものを見なおしました。
もちろん作品は第七話「見果てぬ樹璃」です。
これを見た時正直私は、やられた!て思いましたね。

プロットは樹璃と水責めということで、今まで書いたのとは違い「快楽責め」ではなく「拷問系」でいくことは最初に決めました。
次に徹底的に汚すとなればスカトロでいくしかないというと、Te−niezさんも快諾していただけました。
そのわりにはサラっと書いてるのは、まさに「匂ってくるような」文章を書くと萎えちゃうんじゃないかと思ったからです(笑)
また拷問系といってもたいしたことしてないじゃんていうのも、針で突き刺すような「鬼畜系」まではしたくなかったんですね。「ちょっといじめる」って感覚に近いでしょうか?

出だしは同人誌風にあっさり捕まります(笑)
でもそこからが長かった。いろいろ詰め込んでいるとドンドン膨らんできて、最初はセリフくらいをペコペコ書けばいいやと高をくくっていたのですが、気がついたら全3話と、久々にまとめて書いた中編になっちゃいました。
いかがでしたでしょうか?

水責めってバリエーションがそれほどないかなあと思いましたが、書いているうちにイロイロ思いついてきました。今度は水責め+快楽ってのをやりたいですね。例えば負けん気の強い国体に出たこともある女体育教師に、30kgの錘とバイブを突っ込んで、後ろ手に縛ったままプールにほおりこんで1kmの遠泳をさせるとか。体力を限界まで絞りとるような過酷な責めが期待できますね(笑)

ラストはちょっとはしょっちゃいましたが、最後どうするかは悩んじゃいました。夢落ちとかは嫌いなんで(でも世紀の夢落ちうる星やつらビューティフルドリーマーは大好きだったりする)結局あのままいっちゃいました。
最後で急に流れを変えるのは好きじゃないんです。
無理やりハッピーエンドとかね。流れるままに...ですか?

1998.11.3 mansac wrote.


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