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  女検事西園寺静香陵辱さる!             3


「あっ、HEN−OJI兄貴、来てくれたんですか?お、このアマ、ざまあみろ兄貴のクスリ遣いの腕にはかなわなかったんだな!クソ〜〜ッ、てめえの体にどんな復讐をしてやろうか」

激痛をこらえてやっと起き上がったひょろりと背の高いジョージという兄貴株の男が、ビッコを引き引き歩み寄る。筋弛緩剤で自由を奪われた、静香を憎憎しげに見て、そしてはやくも可虐の悦びに顔を引きつらせて言う。

「ひひひ、ちょろいもんさ、完全にクスリが効いたようだな。おれが触っても脚を動かすことも出来んようだ。それにしても・・・貴様たち!女ひとりにいいようにされやがって・・・おい、いつまで寝転がってるんだ!さっさと起きろ、そろそろオマワリが来るころだぜ。ようし、女をワンボックスカーに運び込め」

静香のために散々な目に合わされた、他の連中も、やっと起き上がり、静香に詰め寄ってくる。

「おい、ここじゃまずいだろ、横嶋社長の別荘に行ってからだ。さあ、はやくしろ、それから女のポルシェも忘れずに、だれか運転していけよ。痕跡を残すな!」

早くも静香に手を出そうとするやつらを、HEN−OJIが抑えて、命令する。
男たちは静香の大柄なしっとりと重い体をよってたかって持ち上げる。やつらは必要以上に女体にグリグリと触ったり、爪を立てたりする。

『あああ・・・不覚だわ、私としたことが・・・でも、体が、体が麻痺して、動かない!こいつら、私をどうする・・・?』

ワンボックスカーの後部座席に運び込まれた静香の心を読めるかのように、HEN−OJIがこちらを振り返る。

「ある人の別荘までちょっとしたドライヴだよ、着いたら、もちろん、お前は滅茶苦茶に、おれたちプロの手によって陵辱かまされるのさ!どうだ、待ち遠しいか?ウヒヒヒヒ」

HEN−OJIと呼ばれた小柄のうだつのあがらぬ中年男の、いかにもしつこそうな手が伸び、静香の体のシビレ具合を確かめる。その手は、静香の下半身を狙う。
静香は必死にそれを阻止しようとするが、スーパーモデル並みの脚線をわずかに動かせたのが限度である。

「よし、よし、十分にクスリは効いているようだな、これなら軽く手を縛っておくだけでいいだろう」

言いながらやつは手練の早業で、例の汚いショルダーバックから細引きを取り出し、静香を後手に縛る。
静香は口惜しそうに、血がにじむほど唇を噛み、目を閉じ、HEN−OJIの存在を無視しようとする。

「フフフ、その気の強いところがたまらなく、おれの虐め心を誘うんだよ。まあ、これから長い、今のうちに休んでおきな」

静香は男が軽い縛りだけにしたことで、ホッとした。
もしかして、目的地まで1時間程度を要するなら、あるいは・・・サクシニール・コリンの作用が緩和して、体調も回復するかもしれない。それなら、この程度の縛りなら何とか抜けて、脱出も可能ではないだろうか。

HEN−OJIの横顔をチラと見ると、こいつは何がおかしいか、ニヤリと笑った。
それから1時間が経過した。
目的地も近いらしい、後部座席の窓にはびっしりと黒いシートが貼ってあり、どこを走っているのかはわからないが、静香の鋭い感覚は湾岸から千葉に抜け、房総のほうへ向かっているのではないかと予想した。
そして、男に気づかれないように、指を動かして見ると、なんとか70%程度は回復しているようだ。

そのときHEN−OJIがまたもや手を伸ばしてきた。

「フフフ、すこし体調が回復したらしいな、だが、このおれ様の目はあざむけないぞ。どれ、もうひとつクスリをプレゼントしてやるか。おい、野郎ども、お姉さまをしっかり抑えろ」

静香の一縷の望みも断たれた。男は争って美獣に群がり、静香を拘束し、またもやHEN−OJIの手で、太腿めがけて再びサクシニール・コリンが打ち込まれる・・・
あらためて静香の背筋に恐怖が走る。

「この男は女を陵辱することのプロなのだわ!」

HEN−OJIはわざと彼女に一縷の望みを抱かせ、それを、打ち砕いたのだ。
またもや、静香の体にどんよりとしたシビレが襲った。

絶望に沈む静香を見て、HEN−OJIは片頬をゆがめて笑い、今度は細引きで静香の全身を楽しそうに雁字搦めに縛ってゆくのだ。

「ウヒヒヒヒ、カワユイ、カワユイ、女が手強ければ手強いほど、おれ様の危ない血は騒ぐのさ。今夜の女は最高だ!」

こいつは精神的にも女を責めさいなむサディストらしい・・・

             ・・・・・

「やややややや、こここここここのののの、おおおおおお・・・・・・んなは・・・・・・さ、さ、さ、さ西園寺、しししししし静香じゃないか!!!!!!!!?!?!?????」

「社長、どうしたんですか、落ち着いてくださいよ、この女を知ってるんですか!?」

ここは社長と呼ばれた、横嶋助平ではなかった平助の人里はなれたところにある別荘である。場所はたしかに房総のどこからしい、静香の訓練された聴覚にかすかに波の音を感知したから。

しかし、横嶋と呼ばれた男を見て、驚いたのは、そしてさらに絶望の淵に落とされたのは、実は静香のほうである。

その男、横嶋平助を静香は五年前、厳しい取調べをして、まさに監獄送りにしたのである。
やつは、女子高生を使って、法に触れるあざといSMビデオを作成し、闇ルートで国内はおろか、香港、台湾、中国市場にまで流して稼ぎまくっていたと思われるのだ。
しかもその内容はいわゆるスナッフビデオと呼ばれる、残虐を極める内容のものだった。

そのときの静香の調べは凄まじかった。
一見凄艶なほどの美貌の女検事であることに、妙な期待感をもった横嶋は、次の瞬間震え上がったのだ。
やつの手錠をかけられた両手を、机に拘束した静香は、膝上30センチのミニスカートに包まれた右の美脚を、突然、机に載せ、ピンヒールのかがとでグイグイと横嶋の手の甲を押し付けたのである。

さしものワルの横嶋が激痛にのたうつ。

「どうなの、容疑を認めるの?おや、この程度では軽いというのかい、生意気にお前のようなワルでも人並みに痛みを感じるのか!この破廉恥の変態め、西園寺静香は絶対に赦さないからね!!」

なおも、ヒールに力を込めてグリグリやられたのではさすがの横嶋も悲鳴をあげる。

「こ、こんな拷問が許されていいのか、い、痛えよ、ア、ツゥ・・・弁護士だ、弁護士を呼んでくれ〜〜」

今、立場が逆転して、しかも、どこでどうなったかしらないが、偶然にもあの西園寺静香が捕われてここいるのだ!
やっとその現実を把握できた横嶋は、邪悪な喜びと復讐の炎にどす黒い笑みを浮かべる。

「よう、女検事さんよ、しばらくだったな、優しい取調べと、ムショの臭いメシをアリガトよ、ヘヘヘヘ、そうかい、お前さんがね、うひひひひ、こいつは愉快だ!この熟してはちきれそうな体、まさにスナッフビデオの主役にピッタシだぜ!」



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