悪夢の遊戯その2(書き換え版)

悪夢の遊戯 (2)  書き換え版

いつもの楽しい自縛、いくら縄を沢山使ったとてせいぜい乳房を強調した亀甲縛りに、脚をたたんで太ももの上からグルグル縛り、横になってはモソモソともがいたり、伸ばしては棒のように縛ってゴロゴロ転がったりして縄抜けごっこで遊ぶいつもの自縛とはまるっきり違う。
頭と足先がくっつかんばかりに身体が反り返り、腹筋のヘソの所だけで床に立つ異常なまでアクロバチックな体勢も、身体が反ったまま固定される苦痛も、縄が肉に食い込む痛さも、それらの激しさを知った上で求めたのでなくまったく予期しないことであった。現実に・・・胸と太ももが床から反り上がるなんて・・・ギャグの嵌った顔を床に擦ることすらできないくらい海老反ってしまうなんて・・・麻里子は修に頼んだとはいえサンバ用のセクシー水着を身につけた自分の魅力的な肢体が、こんな「気ちがいじみた」凄まじい緊縛姿で自室の床に転がされてたことが、こんな強烈な緊縛が存在することが信じられないという感じで驚いている。そして次第に焦ってきたのだ。
後頭部、手首、足首の3つが背中で引き絞られている。胸から背にV字に首を挟む縄が足首に引っ張られ、肩に食い込み、手首は逆に肩甲骨に引き上げられ、直角だった肘も鋭角に曲がっている。両の二の腕も縄が食い込み背中に一体化せんでばかりに締め上げられている。修の勘違いでベルトを危険な形で縄をくぐらせた結果、手違いで極端に短く引き絞られたベルトが、麻里子の肢体に絡みついたその縄をギリギリと無残に締め上げ、手首にも胸も足首も石のように硬くガチッと食い込んでいる。
手首を回そうにも縄と皮膚が密着して一緒に動いてしまうのだ。息を荒げ皮膚を擦りながら力を込めグイッと捻ると、呼吸と微妙な重心の動きで身体がグラグラ揺れてしまう。汗の滲んだ顔を動かしながらさらに手首を捻る。額の目隠しの生ゴムの食い込みに汗が溜まり、手首の皮膚が擦れて赤くなってヒリヒリしてきた。

「フーッ フーッ フーッ ハッアッ! フーッ フーッ フーッ」

・・・痛ってえ!・・・ああ!・・・手首!、首にも・・・身体に傷が!・・・

麻里子は傷に意識が向いて声を漏らし、顎を仰け反らして溜まった唾液を飲み込む。ピンと張った喉から縄に挟まれた首や乳房が汗ばんでねっとりと光っている。
今度は手の甲の筋を盛り上げながら指を思い切り伸ばして爪を縄に引っ掛ける。が、ネイルアートを施された長い爪では全然力が入らずビクともしない。麻里子は痺れてきた指を必死で伸ばし結び目をに爪を当てようとする。

・・・チキショー・・・どうなってんだよ、この縄は!?・・・縄抜けできねえじゃんかよ!・・・

麻里子は身体に傷をつけたくはない。勝手にグラグラ揺れる身体に焦りながら、懸命に痺れる指を伸ばし爪を縄に引っ掛けるのだ。
スカウトマンからの依頼で、運動神経とプロポーションを見込まれエロチックダンス系のビデオモデルの撮影を2本引き受けていたのだ。ビデオの「オイルダンス」の方は1週間前に完成しているが、赤いボディコンを衣装にしたダンスビデオはパッケージ写真だけ撮り、撮影は10日後の予定である。

長くしなやかで指で弾けば跳ね返すピチピチした脚線美、上へツンと張った小振りの尻肉の間に曲線を描いて食い込むTバック。汗で濡れる尻肉や乳房の下に張り付くスパンコール。キュッとくびれたウエストライン。このエロチックな肢体の美しい緊縛姿、それからの華麗な脱出シーン、そんな安易なイメージとは裏腹に、コミニュケーションの狂いで気ちがいぢみた緊縛姿で,無造作に床に転がされた。身動きひとつできず苦痛だけがジワジワと炙り出される拷問のような逆海老縛りにされてしまったのだ。もちろん麻里子は、この緊縛が、あたかもプロレスの寝技責め技のように、こんなにも自由を奪い苦しくなってくるとは想像すらしていなかった。

ほんの遊びの自縛のはずだったのに・・・。

「フーッ フーッ ウッ!イッウウウッ! フーッ フーッ」

・・・腰っ!苦しいっ!・・・何よこれ!身体がグラグラ揺れるだけで、どうにもならないっ!・・・縄が食い込む!痛ってえっ!・・・これ以上私の美体に傷つけるわけにもいかない・・・焦るうぅ・・・修のやろう・・・

大学に入って走り高跳びを止めて3年、ソリッドに鍛えた身体から筋肉が落ちた分うっすらと皮下脂肪がつき、本来抜群だったプロポーションは薄い皮下脂肪によってピチピチとした若い色気とエロチックな身体へと拍車がかかっていた。
骨の存在を感じさせない麻里子の滑らかな背筋から美脚は極度に反り上がり、ますますエロチックさを強調させている。胸や手首、そして細く引き締まった足首に縄が痛々しく食い込んでいる。そのセクシーな肢体のピチピチした肌から、光沢オイルを身体に塗りこむように脂汗が滲んでくる。そして苦しい息使いが、苦悶の呻き声が、やがて増悪してくる凄絶な苦しみの中からもれてくるのだ。もはや麻里子の自縛はセルフボンデージのような遊びではなくなっている。

気づかぬうちに、焦りがパニックに、恐怖に、絶望に変貌しようとしている。
麻里子は眼隠しの顔を上げるとその顔を修の方に曲げ、汗ばんだ尻肉をひきつかせTバックを股間にジリジリ食い込ませながら、逆海老に反りかえったっ身体をゆすり、ここを解けとアピールせんばかりに痺れる指を硬い結び目に引っ掛けながら喘ぎ声を出した。

「フーッ フーッ おはう! ほおへ! フーッ  はあふ、ほおへえ!! 」

上唇をギャグから浮かせ必死に言葉を送り出そうとするが、ギャグのピンポン玉は大きく口を動かすほどに、ゴムを頬に食い込ませながら口の中に入り込み真理子の発声から明瞭さを奪っていく。口を動かすほどにますます言葉の自由を奪っていくのだ。

修の耳には何を言っているのか、皆目わからない。

・・・痛いんだよお、この野郎・・・早くほどけーー!・・・

「・・・ほおへええ! フーッ フーッ フーッ 」

汗粒が全身から吹き出てくる。滲んでくる脂汗を縄が吸い、胸も手首足首にも濡れた縄が石のように硬くなり食い込んでくる。手足が麻酔注射を打ったように痺れてきて腰の痛みも増大してきた。次第に苦しさが増してくる。しかも股を大きく開いて固定されたがゆえに反りが激しいのに横に倒れることができない。真理子は無意識に肢体をゆすりはじめだした。
セクシー水着でアクロバチックに縛られた美しい肢体の女が汗を滲ませもがいているのだが、しかし、思春期は遥か先の修にはやはり眼下の女体のエロチズムも、まして非常事態であることもわからず、真理子の言葉どうりサーカスの練習を汗水たらして呻き声を上げ必死に頑張っている姿にしか見えないのだ。

「お姉ちゃん 頑張ってー!」

「あはあほおー! ほおへーー! ンウウ フーッ フーッ フーッ」

「お姉ちゃん汗すごい! ジュース飲んでないのにまるで安井大サーカスの大きい人みたいだね 」

縄が激しく肉に食い込む縛り方といい、曲芸ばりの海老反り具合といい、その道の縄師でさえこの体勢での5分以上の放置を禁じている。SMビデオは霧吹きや編集で長時間放置しているように見せているだけなのだがそれを麻里子は知らない。首筋、鎖骨、乳房の上下に手首足首に縄が食い込み皮膚が擦れて皮がむけ、血が滲んできた。これはもうセルフボンデージのような遊びでなく自殺行為である。

・・・痛ったーい!・・・苦しすぎる!・・・指も痺れて動かないよ!・・・もう!・・・もう!・・・もう撮影なんてどうでもいい!・・・苦しくて!熱くて!気が、気が狂っちゃう!・・・

苦痛から脱出しようと死に物狂いでもがき暴れはじめた。
ギチッ ギチッ ギシギシ ギシギシ 肉に縄を痛々しく食い込ませながら縄鳴きの音をさせて、身を揉む。
ところが・・・

身体が動かない!。
ギシギシ縄鳴きさせながらも、転げ回ることはおろか、横に倒れることもできない。倒れようと開いた脚を閉じることもできない。気ちがいじみた緊縛縄が微細な動きをほとんど封じているのだ。
ヘソしか床に着いていないこの緊縛が、麻里子からもがき暴れることさえ奪っていた。頭を振り回すことしか許されず、意思とは関係なくグラグラ揺れるだけである。
縄が食い込む脂汗に濡れた皮膚から血を滲ませながら、全身の筋肉を引きつかせるのが関の山なのだ。もがけばもがくほど縄目のいたるところから血が滲み自分を痛がらせる!。だが、苦しさのあまり縄抜けしようと身体が動き、痛いけどもがきを止めれないのだ!。

脂汗にまみれテラテラと光沢に輝く海老反る女体。スカウトマンの眼に留ったエロい曲線の尻肉と太ももを、ダンス撮影みたいにビチビチと必死にひきつかせ、汗で尻肉にピタッと張り付く濡れたスパンコールを震わせてTバックを股間の秘肉の割れ目に食い込ませ、首筋を回しては頭を振り乱し髪から汗を床に飛ばす。
あたかも1週間前に撮影した「オイルダンス」のあの麻里子を逆海老に縛りあげてダンスのように暴れるさまを見ているようだ。

「ングッ フグッ フグッ ンン ンン フーッフーッ ンン ンウ」

脂汗に濡れた水着は、焦り立った乳首の突起をつくり、Tバックがもがけばもがくほど尻の割れ目と陰唇に食い込み、肛門をネチネチと刺激して下にズリ込んで、恥毛が見え隠れする。
身動きできぬ体勢に縛り上げられ、そのうえに股を大きく開ききっていては、股を閉じられず、食い込んでくるTバックを元に戻せない。もはや子供の視線の羞恥心などはなく、ひたすら自縛の縄から脱出しようと死に物狂いで美肉をゆすり、反り上がった筋肉をいたずらに引きつらせる。
麻里子は縄抜けのもがきで性器に自ら刺激を与えながら、そのもがきを止めれない!。
麻里子は呻く。

「お姉ちゃん、ママもお姉ちゃんと同じ声を出すよ。寝てるとママとパパが裸になって抱っこしながらくすぐってるんだよ。そのときにママはお姉ちゃんと同じ声だすんだ・・・」

修はそう言うと汗みどろで呻きもがく麻里子に近づき、縄からくびり出た乳首をビキニの上から摘み上げ、クイクイと引っ張りはじめた。

「ンウウウウ!! フーッフーッフーッフーッ」

麻里子は瞬間、背中に電流が走るのを覚え、トーンの上ずった声を上げて首を仰け反らす。

・・・このやろう、感じるじゃねえか!・・・

「パンツの中もくすぐってたよ・・・水着、邪魔だね ちょっと待っててね」

そう言うと修は麻里子の部屋を物色しはじめた。

・・・まさか・・・冗談じゃないわ・・・あんなガキから素っ裸にされるって・・・犯されるうぅ!??・・・あのガキに?・・・

修は寝室に行くと洋服タンスの扉を開けた。そこには普段着の洋服に混ざってアダルトビデオの撮影に使ったライトグリーンのパンティが透明のビニール袋に入れてあり、パッケージ撮影に使った赤い光沢のボディコンワンピースがハンガーにかけてあった。他にも大型犬用の首輪とかパッケージのないビデオがいくつか奥に置いてあった。

・・・あんなガキに・・・私の身体を・・・

麻里子は必死にもがき続ける。

と、修は洋裁で使う裁ち鋏をみつけだして持ってきた。

「これ、邪魔だから切っちゃうね」

麻里子はビクンともがきを止め、ごくんと唾を飲み込んだ。

「オハウフン ヤヘエ・・・フーッ フーッ ヤへオオオオ!!」

麻里子は再び暴れはじめた。
不自由な身体を些細によじって抵抗する麻里子の胸に、ヌルりと手を差し入れてブラジャーをつかむと、ブラジャーの所々を鋏で切りきざみ、ハギレを縄から力まかせに引き抜いていく。

「フオオッ!!、ヤエオオオ!!、フーッフーッフーッ」

「よーいっしょっ!!!」

「ンフフウウウウ!!」

ブラジャーのホックが皮膚を傷つけ背に痛みが走り、次の瞬間、濡れた乳房がプリンと突き出た。

「ハワフアア!!フーッフーッフーッフーッ」

ギャグの下から「触るな」と叫ぶ麻里子の意味がわからず、修は今度はTバックを外そうとする。

「パンツが切りにくいね。お姉ちゃん、もっと脚あげて!」

そう言うと修は今度はハイヒールを脱がせると放り投げ、麻里子の横にくると、足首と背中を繋ぐベルトのレバーを両手で握りしめ力まかせに前後に動かし始めた。

カチカチカチカチ カチカチカチカチ カチカチカチカチ

足首から腕まで20センチあったベルトは10センチまでも引き絞られ、これ以上はレバーが足首に当たって動かせなくなってしまった。頭を仰け反らせればつま先が後頭部に着いてしまう。

修は、苦痛に内転筋をビクビク引きつらせる高く反り上がった麻里子の脚元に行くと、Tバックの腰と尻の3箇所に鋏を入れて抜き取った。

「グフウオオオオッ! ンウッ!    フオオッ!!  フオッ!!」

・・・やめろおおおおっ! いや!   いやあっ!!  やあっ!!・・・

麻里子は修に、緊縛されたまま素っ裸にされてしまった。

修は、脂汗で濡れた全裸の麻里子の反り上がった脛や肩を、小さな手でピタピタ叩きながら言う。

「お姉ちゃん ママよりオッパイが前向いているね パパはね、夜になるとママを裸にして、ママの身体を撫でたりくすぐったりして、そしてここの穴にパパのオチンOンを突っ込むんだよ・・・パパもママも変な遊びをするんだ・・・」

「フッ フッ フッ フッ ほおひへええ!! くうひいい!! 」

素っ裸の麻里子は軟体曲芸のように身体を曲げられ息さえまともに出来ない。首を挟んだ縄が頚に食い込み過ぎて首が絞まる。羞恥心より苦痛が優先して正常な感覚はどこかに飛んでしまっている。

ふと、修は、犬の首輪と水着の入った透明のビニール袋に目をやった。

必死に頭を振り乱して、解放を訴えながらもがき続ける麻里子の頭に、いたずら心からビニール袋を被せた。

「・・・フッ、フウッ・・・フウウウウウウウ!!!ヒーーーッ フウウウウウ!!」 

麻里子は一瞬何かわからなかったが、次の瞬間、ビニール袋を頭から被せられたことがわかり、自分が窒息させられてしまうことを悟り、恐怖の悲鳴を上げたのだ。息をヒーと吸い上げ再び悲鳴を上げる。

麻里子は悲鳴を上げると、激しく頭を左右に振り乱す。ビニール袋を頭から飛ばそうとしているのだ。透明の袋はたちまち麻里子の体温と息で白くなる。

「お姉ちゃん、袋、外したら面白くないよ! ちょっと待ってね」

修はそう言いながら、犬の首輪を手に握ると、ビニール袋の上から麻里子の首に、手加減もせず首輪をギュっと絞めてしまった。

「ヒーーーッ フウウウウ!! フウウウ! フウウウウウウ!!! ヒーーーッ」

悲鳴を上げる麻里子の汗で濡れる頬や鼻の穴に、ビニールがヒタリと着く。微かな隙間から空気が鼻に届くが、窒息は時間の問題だ。必死に息を吸い込もうとヒーーという変な音を出す。

「お姉ちゃん サーカスの練習頑張って! 僕はもう塾の時間だから行ってくる。塾が終わるのと、お姉ちゃんのサーカスの練習が終わるのとどっちが早いか競争だよ!・・・ヨーイ、ドン!」

そう言うと、修は床をジタバタさせながら玄関のドアーに走り、外へ出て行ってしまった。オートロックのドアーがガシャンと閉まった。

「フオオオオオオ!! ハエアアア!! ンフウウフウウウ!! ヒーーーッ」

競争が始まった。

修との競争ではなく、縄抜けと窒息のどっちが早いかだ・・・。

「ヒーーーッ ヒーーーッ フグウウウ!!」

横に倒れて脱出しようとでもいうのか、一瞬身体が傾いてヘソが床から離れる。が、ビチッ と音をたてて腹を濡れた床に着けてしまう。
          

・・・・・・・・・・・・・・つづく・・・・・・・・・・・・・・


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