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 第13章 2日目の夕方(ともみ&ひとみ)

1.

男たちがともみのところへ戻ってきた。
ともみは気を失っていた。
戻した汚物が身体中に付着して、すえるような臭気を発していた。
男たちは機械を止め、ホースで水をかける。
しかし、ともみは気を失ったままである。
男たちは慌てて医師を呼んだ。
診断の結果、体力の消耗と脱水症状を起こしていると診断され、すぐに点滴が行われた。
数分後、ともみは意識を取り戻した。
体力の消耗が激しく、今日はこれ以上の責めは無理と判断され、Tシャツとパンティーを持たされて牢屋に抱えられるようにして戻された。
この責めの怖いところは、責めが終わっても後に影響が残る、ということである。
さんざん揺らされていたので、牢屋に寝転んでもまだ床が動いている気がする。
気分が悪いのも直らない。
吐き気は相変わらずである。
あてがわれた服も着ぬまま、ともみはひざを抱えるように横なって、不快感に耐えていた。


2.

男たちは部屋に戻るなり、ひとみが脱走したことに気が付いた。
急いで警備室に連絡してひとみの捜索を開始した。
秘密警察本部の中は、スパイが活動しにくいよう、通路は迷路状になっている。
部屋の形も正方形ではなく、台形や五角形、円形など、通路がスムースに通らないようになっている。
もちろん、見通しは悪くなるが、スパイが自由に逃げ回れないようにすることを重視した設計である。
各所の非常扉が一斉に閉まる。
外部へ通じる窓には鉄格子がはめられ、外部と結ぶ唯一のドアはIDカードがないと出入りできない仕組みになっている。
ということは、十中八、九、この中にいる、ということである。
しかし、捜索は難航を極めた。
それだけ部屋のつくりが複雑だったこともあるが、ひとみの隠れ方が上手であったことも一因であった。
だが、そう広くも無い建物故、結局は発見されてしまった。
最後は、ひとみは男子トイレの清掃用具入れで、奥に通っていたパイプに隠れるようにしていたのを発見された。
裸の女性が男子トイレにいる、ということはあまり考えておらず、捜索の盲点になっていたのだ。


3.

ひとみはふたたび男たちの前に連れてこられた。
「ふう。手間をかけさせてもらいましたね。本当はこの件についてすぐに話を聞きたいのですが、もう夜になってしまいました。そこで、この件については明日、ゆ〜っくり聞かせていただきますよ。ただね、そのまま返すわけにはいきませんから、ちょっとおしおきをさせてもらいますよ」
年上の男があごをしゃくると、優男と大男がひとみの股を割り開くような態勢でひとみを抱え上げた。
ひとみは観念したのか抵抗しない。
「さて・・・」
年上の男は小さな褐色の瓶を手にとると、中のクリームのようなものを指ですくった。
そして、ひとみの秘所、肛門、乳首などに念入りに塗りつけた。
その上、今度は注射器を出すと、2種類の薬をひとみに注射した。
そして、牢屋に連れて行くと、両腕を縛ってある縄を解き、四肢が自由になった状態で、裸のまま牢屋に入れた。
檻の鍵を閉め、男たちは部屋を出て行った。


4.

「ともみ!大丈夫!」
ひとみは蹲っているともみのそばに寄っていた。
「・・・だ・・・大丈夫。ち・・・ちょっと、気分が悪いだけ・・・」
ひとみはともみの背中をさすった。
「・・・あ・・・ありがとう、ひとみ。ひとみは大丈夫?」
「ええ。今日のところは・・・ね」
ともみと話しているうちに、ひとみは身体に違和感を感じた。
身体の芯がほてり始めたのだ。
「あっ・・・」
ひとみは、先ほどの塗り薬が何であったか想像がついた。
あれは『媚薬』であろうと。
実際は、媚薬は注射に入っていた。
塗り薬は、愛液と反応する遅効性の媚薬であり、今、ひとみを悩ませているのは注射による即効性の媚薬のほうであった。
加えて神経が敏感になる薬も投与されていた。
ひとみの息使いがだんだん荒くなる。
ともみもそれに気がついた。
「ど、どうしたの、ひとみ?」
「あ・・・さ、最後に薬を飲まされたの。それが・・・効き始めたみたい」
「苦しいの?」
「苦しいんじゃなくて・・・あっ・・・」
「どうしたの?」
うずくまっていたともみが、ひとみに異変を感じて起き上がった。
ひとみの左手は自らの胸を揉んでいた。
すでに乳首がピンと立っている。
「ひ、ひとみ!」
「ご・・ごめん。・・で・・・でも、・・・我慢できないの」
ともみをさすっていた右手も、ともみから外し、自分の茂みを刺激する。
「ひとみ!」
「お・・・お願いだから・・・見・・・見ないで、ともみ。我慢・・・できないの」
ともみは目をつぶり、後ろを向いて座った。
まだ処女のともみにとって、同性、しかも友人の自慰行為をみることは極めてショックだった。
頼まれたから見ない・・・というよりは正視することが出来なかったのだ。
「あ・・ありがと・・・」
ひとみはそう一言言うと、ともみに背を向ける形で横になり、オナニーをしはじめた。


5.

理性の上では「こんなことをすべきではない」「ともみの前で恥ずかしい」「我慢しなければ」と、わかってはいるものの、身体の欲求が理性を上回ってしまう。
それでもはじめのうちは、できるだけともみに見られないよう、聞こえないよう、動作を小さくし、息を押し殺していた。
しかし、そんなものではイクことができない。
「もうちょっと動いて」「これぐらいなら・・・」と、徐々に動作を大きくし、徐々に息使いが荒くなる。
そして、ついに絶頂に達することができた。
(はぁ・・・気持ちよかった・・・ともみにはちょっと迷惑かけたけど、これで・・・えっ!)
ひとみは当惑した。
通常は、一度達すると潮が引くように熱気が冷めるのが普通であった。
しかし、今は全く違う。
潮が引くどころか、むしろ、より高みに上ろうと身体が求めている。
性的興奮は達する前よりも激しくなっている。
これが遅効性の媚薬の効果である。
クリトリスを刺激する指が、胸を揉む掌が、それぞれ動きをより大きく、より強くなる。
「・・・・・あっ・・・・」
ついに耐え切れず、思わず声を出してしまうひとみ。
一瞬後悔するが、あっというまに官能の嵐に飲み込まれてしまった。
「・・・あ・・・あん・・・ああん・・・」
もう、ここがどこか、隣が誰かなど、気にならなくなっていた。
もっと刺激を、もっと刺激を、ということしか考えられなかった。
体勢も横向きから上向きになり、嬌声を上げ、腕の動きも激しくなる。
股間からは失禁したかと思えるぐらい激しく愛液が滴り落ちる。
一度エクスタシーに達しても、治まるどころかより強い刺激を次々求める。
最後になると、股を広げ、両方の指で膣と肛門を刺激して果ててしまった。
それも、達したからではない。
あまりに激しい行為を連続したため、ひとみの体力が尽きてしまったからだ。
ひとみは失神したが、それでも乳首はピンとたち、無意識のうちに腰が動いてる。


6.

ともみはひとみが許せなかった。
(いやらしい。ひとみって変態じゃない?)
たとえ薬の力であるにせよ、もっと我慢すべきだと思った。
ひとみの方を見てはいないが、先ほどからの嬌声、激しい息遣い、身体中から発散する「雌」の臭い。
どれ一つとっても耐えられるものではなかった。それが、すぐ隣で行われているのだ。
もちろん、処女特有の潔癖さもあった。
しかし、自分の存在を忘れたかのように痴態を見せるひとみが許せなかったのだ。
耳をふさいでもかすかに聞こえる喘ぎ声。
肌に伝わる熱気。
汗とも微妙に異なる独特な臭気。
寝ようと思っても寝付けるものではない。
耳を抑え、背を向けるともみの向こうでは、ひとみが相変わらず自慰を続けている。

To be continued


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