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 第2章 乙女を嬲る -1-

 全裸のまま吊るされている薫。
少しでも股間の茂みを隠そうと、内股になり足をもぞもぞ動かしている。
恥ずかしいのと悲しいのとで、頬は紅潮し、目には涙を浮かべ、顔をうつむいている。

 そのような薫を一瞥すると、縁は皮の拘束具を取り出すと、薫の左右の足首に巻きつけた。
薫は抵抗したが、足に力が入らないのでやすやすと巻きつけられてしまった。
そして、天井からつる下がっている1本の鎖を手に取ると、薫の右足首の拘束具に、つなぎとめた。

「さて、目の保養をもらったところで、今後のお嬢ちゃんへの説得の方法を決めないといけないんだよね。お嬢ちゃんが大和撫子なら、話し合いで説得したいし、言葉で話しても通用しないような変態なら、話し合いは無駄だからね」

 薫は不思議そうな目で縁を見る。
縁はそれに構わず、壁際のスイッチに向けて歩んで行く。
縁が壁のスイッチを操作すると、薫の両手をつり上げていた鎖が降り始めた。
薫は床にペタンと腰を下ろすと縮こまって双丘と茂みを隠しながら縁を見ている。

「お嬢ちゃんが大和撫子か、変態かはお嬢ちゃん自身に決めて貰うよ」

今度は別のスイッチを入れた。
すると、薫の右足に繋がっている鎖が上がり始めた。

「んー!んんん!(嫌、止めて!)」

あわてて左足をくの字に曲げ、手と足で胸と股間を隠す薫。
その間も鎖は容赦なく上がり続け、あっという間に薫は右足一本で宙吊りにされてしまった。

「ほお、上手に隠しましたね。それでこそ大和撫子ですね。変態なら隠さないでしょうからね。でも、演じてるフリをしてるだけかもしれないから、ちょっと様子を見たいんですよ。お嬢ちゃんが本当に大和撫子なら、はしたなくおっぴろげたりしないでしょうからね」

縁はそう言うと、椅子を持ってきて吊り下げられている薫の前に座った。

 薫は、全体重が足首にかかる痛み、体中の血が頭に下がる苦しみ、そして羞恥の部分を隠し続ける辛さの3つを耐えなければならなかった。

 最初に音を上げたのは薫の左足だった。
先ほどから疲労の極に達していた左足は、薫の意志に反して下がり始めた。

「おやおや?もう足を下げたのですか?そんなに見て欲しいってことは、やっぱり変態なのですか?まさかねえ。神谷道場の跡取がそんなはしたない真似するわけないよね」
「んーんー」

薫は頭を振って否定する。しかし、左足は疲労で一寸たりともあげることはできなかった。

「そうですか。じゃあ、もうちょっと待ってみますね」
「んん、んんーんん(何よ、卑怯じゃない)」

薫は講義するが、縁は涼しい顔で座っている。
(絶対手を離してやるもんですか。こんな奴に見せてたまるものですか)
薫の決意と裏腹に秘所を隠している手にだんだん力が入らなくなる。

「おや、もう終わりですか?そんなに私に見せたいのですか?」

薫の手が降り始めると縁はひやかしの言葉をかける。
そのたびに薫は必死に手を戻す。
が、その戻る幅がだんだん少なくなり始めた。
(嫌、嫌、嫌ー)
ついに両腕もだらんとさがってしまった。
それを見て縁が薫に近づく。

「ほお、やっぱりお嬢ちゃんは変態だったんですね。で、また、ずいぶん股を広げてますね。お尻の穴も丸見えですよ。こーんなに股を開いても恥ずかしくないんですか?」

「んんんーんん。んんーんん!(恥ずかしいに決まってるじゃない、この変態!)」

薫は真っ赤になって抗議をする。

「ぜんぜん恥ずかしくない、へえ。それじゃお嬢ちゃんは、よほどの淫乱か、露出狂なんですね」
「んんんんーんんん、んんんん!(恥ずかしいって言ってるでしょ?)」
「へえ、人に見てもらうのが好き。そうでしょうね。普通なら絶対こんなかっこしませんよね。それをお嬢ちゃんは自分の意思で見せてるんですから」
「んんんん、んーんんん、んんんん!(そんなことないでしょ。卑怯よ!)」
「え、何?もっとじっくり見てもらえる態勢にして欲しいって?はいはい。ではご要望にお答えしましょうかね」

To be continued.


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