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 第2章 乙女を嬲る -3-

程なくして、薫が落ち着いたのを確認して縁が声をかける。

「人は見かけによらないものですね。まさか、お嬢ちゃんが処女のくせに淫乱で、露出狂だとはねえ」

薫は、何か言っても無駄なのを悟って、眼光鋭く縁を睨んでいる。

「ほら、図星で反論すらできないんですよね。まあ、せっかく淫乱で露出狂だって、教えてもらったのですから、お礼をしないとね・・・」

そういって、縁は薫に近づく。
薫は思わず身を硬くする。
縁は薫の双丘を鷲掴みにした。

「ん!」

薫は思わず声を出した。

「ん?もっとして欲しいのですね。あ、胸を揉んで欲しい。そんなことするつもりはなかったんですけど、淫乱のお嬢ちゃんのご要望ならば・・・」

と、胸を揉み始めた。薫は身体を左右に揺すって、拒絶の意志表示をする。しかし縁は胸から手を離すと、

「ほお、『私っておっぱい大きいのよ』という意志表示ですか?確かにぷるんぷるんしていて、柔らかそうですね」

等と冷やかす。
そう言われると、薫は身体を動かすことも出来ない。
それを見た縁は両の手のひらで薫の双丘を包み込むように覆うと、再度薫の胸を愛撫し始めた。

「うーん、大きさもいいですけど、この弾力性がいいですねえ。さすが、自慢するだけのことはありますね。また、皮膚が白くてすべすべしてますね」

等といいながら、薫の胸といわず、腕といわず、上半身を触りまくる。
薫は嫌悪感でいっぱいだった。
未だ自分以外の人には見られたことも触れられたこともない身体。
触れられるのは、未来の夫ただ一人。
薫はそう心に決めていた。
それが、普通なら手も握りたくない相手に、くまなく触られまくっているのだ。
同じ愛撫でも相手が剣心だったら・・・薫は快楽の渦に身を投じていたかもしれない、と思う。
しかし、今の薫に感じられるのは

嫌悪

だけだった。

「また乳輪も小さく、桃色で美味しそうですねえ」

縁はそういいながら、薫の乳首を嘗め始めた。
いや、舌だけでなく、唇や歯なども使い、薫の乳房に絶妙なる刺激を与える。
薫は背筋がぞっとなるほどイヤだった、やめて欲しかった。
しかし、また声を出すと勝手に解釈されてしまうので、猿轡をギュっと噛みしめて耐えていた。
縁は薫の右の乳首を軽く歯で噛むと、乳首を引っ張り上げた。

「ん!」

思わず、薫は声を出してしまった。それを聞きつけた縁は

「ん?何?下半身もして欲しいって?はいはい、我侭な淫売娘ですね。ご要望とあらば、してさしあげましょう」

等といって、限界まで開かれている薫の双脚の間に移動した。
薫の茂みはおろか、肛門も丸見えである。
そして茂みの間からピンクの芽もちょっぴり顔を覗かせているのがよく見える。
薫の太股を丹念に触りまくり、薫の尻に手を回した。
薫は思わず腰を浮かして触られるのを防ごうとした。

「おや?お尻よりは前を早く見て欲しい、という催促ですか。たしかにピンク色で綺麗でしたものね」

そう言われると、薫は腰をおろさざるを得ない。縁は薫の臀部の感触をゆっくり確かめた後、薫の茂みへと手を伸ばした。そして、薫の秘所を再度割り開くと、

「おやあ?さっきより濡れてますね。お嬢ちゃんてやっぱりスケベなんですね。相手が誰であってもいいんですか?まるで洪水ですよ」

とオーバーに冷やかしながら、指と舌とを使って丹念にいじり始めた。
まだ男性経験のない薫であっても、何を意味するのかは気付いていた。
しかし、経験のない悲しさ、実際にはほとんど変化がないのに、縁が薫に屈辱を与えるためにわざと誇大に伝えていた、ということには薫は気がつかなかった。
言葉を発してもダメ。
身体を動かしてもダメ。
一切の抵抗が出来ぬまま、薫がいままで17年間、未来の夫の為に誰にも触れさせなかった部分を、事も有ろうに恋人の敵に好きなようにいたぶられている。
薫は、羞恥で顔を真っ赤にして、歯をぐっと食いしばり、ただ耐えるしかなかった。
(剣心・・・助けて・・・こんなやつに・・・ごめん・・・・)
薫の目に浮かんだ涙が一筋、頬を伝わって落ちる。

薫の身体をさんざんさわりまくると、縁は

「それじゃ、スケベで淫乱なお嬢ちゃん。俺はちょっと外出してきますから、いい子で待ってて下さいね」

そう言って2、3歩歩き出して、急に立ち止まると戻ってきて薫の耳元でささやいた。
「抜刀斎をまってもむだだよ。彼は来るわけがない。お嬢ちゃんがいなくなったら、また元みたいに流浪するだけだよ」
早口でそうささやくと、薫がわめくのを無視して部屋の外へ出ていった。
(そんなことはないわよ。京都からだって無事に帰ってきてくれたじゃない。だから、剣心は絶対助けにきてくれる)

To be continued.


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